浴室暖房乾燥機の法定点検って必要なの?そう思う方もいるのではないでしょうか。
ここでは、浴室暖房乾燥機の法定点検しないとどうなる?依頼場所や費用について詳しく解説します。
今日は浴室暖房乾燥機の法定点検について調べたぞ
え?浴室暖房乾燥機に法定点検なんてあるんですか?
浴室暖房乾燥機(特定保守製品)の法定点検をしないとどうなる?
まず2021年の重要な法改正により、浴室暖房乾燥機は「特定保守製品」から除外され、法定点検の義務が撤廃されました。これにより、ユーザーにとってはメンテナンスの自由度が高まり、過度な手続きの負担が軽減されるというメリットが生まれています。
「特定保守製品」として指定されてきた9製品(①屋内式ガス瞬間湯沸器(都市ガス用)、②屋内式ガス瞬間湯沸器(LPガス用)、③石油給湯機、④屋内式ガスふろがま(都市ガス用)、⑤屋内式ガスふろがま(LPガス用)、⑥石油ふろがま、⑦ビルトイン式電気食器洗機、⑧密閉燃焼式石油温風暖房機、⑨浴室用電気乾燥機)のうち、③石油給湯機と⑥石油ふろがまを除く7製品(以下、「除外対象製品」という。)について、特定保守製品の指定から外すこととします。
引用;経済産業省:消費生活用製品安全法施行令の一部を改正する政令が閣議決定されました
それでもなお、この製品の日々の性能を維持し、安全に使用するためには、定期的な自主点検やメンテナンスが推奨されています。浴室の環境は湿気や温度変化が激しく、電化製品にとって過酷な状況ともいえるため、消費者の安心・安全な生活のため、こうした慎重な対応が求められるのです。浴室暖房乾燥機は指定から除外されていますが、特定保守製品は点検しないと火災や重大な事故につながる可能性があるとされています。
具体的な点検項目としては、ヒーターの機能、送風機能、乾燥機能のチェックはもちろんのこと、カビや汚れの防止に向けた清掃、フィルターの交換などが挙げられます。特に、購入から時間が経過している製品においては、電源コードの劣化や内部の絶縁状態のチェックなど、より細かな点検が望ましいとされています。
万が一、購入時に所有者登録を行っている場合は、メーカーから点検のお知らせが届くことも。このサービスは、購入後長期間経過することで可能性として考えられる機能低下や安全性の問題に対応するためのもので、安心して製品を使用し続けるためのサポート体制が整っていることの表れです。
浴室暖房乾燥機の法定点検について
浴室暖房乾燥機の法定点検をしないリスクについて、気になる方もいるのではないでしょうか。
ここでは、浴室暖房乾燥機の法定点検の重要性やリスクを詳しく解説します。
浴室暖房乾燥機の法定点検費用
浴室暖房乾燥機の点検費用の相場は、メーカーや地域によって異なりますが、一般的には1万円から5万円程度です。具体的な費用の内訳は以下の通りです。
項目 | 金額相場(税抜) |
---|---|
法定点検費用 | 19,500円 |
技術料 | 15,800円 |
出張費 | 3,700円 |
メーカーの標準設計使用期間の前後3年間は有償でのメーカー点検が必要で、技術料+出張料で約10,000円~50,000円になります。
費用については、具体的な金額を知りたい場合は、お住まいの地域の業者やメーカーに問い合わせてみることをお勧めします。
浴室暖房乾燥機の法定点検はどこに依頼する?
浴室暖房乾燥機の法定点検はメーカーに依頼するのが一般的です。
メーカの場合
- メーカの場合、購入から8年程度経過すると点検時期として案内がきます。
- 点検を依頼する場合は、案内へ返答するかお電話で依頼をしましょう。
- 当日に専門のスタッフ立ち合いの元で点検をしてくれます。
例えば、TOTO製品の場合は、TOTOメンテナンスまで点検依頼をお願いします。所要時間は設置状況や設置環境によって異なりますが、およそ1時間30分程度で完了します。
法定点検は受けた方がいい理由は耐久年数
住宅設備の中でも、浴室暖房乾燥機の耐用年数が約10年とされています。使用条件や定期的なメンテナンスの行き届き具合によってはこの数値は前後するものの、10年というのは機器の健全性を確認し、必要に応じて更新を検討するための良い指標となります。
重要な点は、浴室乾燥暖房機が長期使用製品安全点検制度の対象であったという事実です。2009年4月1日から施行されているこの制度は、経年劣化に伴う火災や重大な事故を未然に防ぐために設けられました。所有者が製品を長期間安全に使用するためには、点検期間中に専門の点検を受けることが推奨されています。
この法定点検通知は、製品購入後約8年を経過した時点で所有者に送られ、点検期間は約3年間続きます。これにより、法的な側面からも浴室暖房乾燥機の耐用年数が10年前後とみなされていることが裏付けられます。
点検にかかるコストを考慮した時、不具合や劣化の兆候が見られる場合、有償での点検よりも新しいモデルへの交換を選択するのも、必要な判断です。新しいモデルは最新の技術が取り入れられているため、より高い効率性、省エネルギー性を備えている場合が多く、長期的なコスト削減にもつながります。
最終的に、10年という時間は、浴室暖房乾燥機の性能を保つためだけでなく、安全性を確保するための時間です。製品の寿命に近づいた場合は、早めの相談、計画的が、安心で快適な生活を継続するための鍵となるでしょう。
浴室暖房乾燥機は修理と交換のどっちがいい?
結論から言うと、使用開始から10年近く経っており良くない症状が出ている場合は修理よりも交換の方がお得になる場合が多いです。
使用開始から約10年が経過し、異音、暖房能力の低下、乾燥時間の増加などの問題が生じた際には、修理の可否や新しい製品への交換を検討する時期かもしれません。
耐用年数の目安とされる10年を迎えると、多くの製品で経年劣化に伴う性能の低下が起こりえます。実際にメーカーの保証期間は通常1年間と限られており、部品交換や修理には別途費用が発生します。修理に必要な部品代、技術者の出張費、工事費などが積み重なると、新しい暖房乾燥機を購入する費用と比較しても割高になる場合が少なくありません。特にモーター交換などの大掛かりな修理では、費用が数万円に上ることも珍しくありません。
加えて、製品が市場に出てから一定期間が経過すると、メーカーが部品を保管している期間も終了し、部品の供給が困難になることがあります。そのため、修理を依頼しても必要な部品がなく、修理が遅れたり、最悪の場合はできないこともあります。
新品の浴室暖房乾燥機の価格帯は、機能やブランドにより異なりますが、一般的には3万円から5万円程度で購入可能です。修理費用がこれに匹敵するようであれば、新しい機種への投資を検討することが経済的にも良い選択といえるでしょう。また、新しいモデルではエネルギー効率が向上していたり、機能が充実している場合もあり、トータルコストを考えた場合にもメリットは大きいです。
浴室暖房乾燥機の修理の流れ
浴室暖房乾燥機の不調が起きた際、多くの家庭では早急な対応を望みますが、特に長年使用した機器では、修理ぶ想定以上に時間を要することが少なくありません。一般的なケースとして、異音などの問題が起きた場合の一般的な一連の流れを見てみましょう。
初めに、浴室暖房乾燥機から奇妙な音が発生することに気づいた場合など、最初は一般的に設置業者に連絡をする方が多いと思います。業者が迅速に応じてくれることが望ましいですが、修理の場合多くの場合は「メーカーに相談が必要」という回答を受けることになります。
メーカーに相談をして点検やチェックをしてもらいます。ここで修理が可能なのか判断をしてもらいます。
その後、メーカーとの調整で必要な修理や部品の交換が決まると、部品の在庫状況によってはさらに時間がかかる可能性があります。部品が近隣にない場合は、取り寄せに数日を要することも珍しくありません。こうした経過は、特に耐用年数を超えた製品においてはありがちです。
さらに、浴室暖房乾燥機に限らず、他の家庭用機器、例えばガス給湯器などにおいても同様の状況が発生することがあります。ここで言及されているガス給湯器の例のように、修理が完了するまでに1週間以上を必要とするケースは、決して珍しい話ではありません。
長期間の使用後に発生する機器の不調に対処する際は、修理と交換の選択肢を検討するとき、修理の時間的・費用的な側面を考慮に入れるべきです。新しい機器の購入は、長期的に見て経済的、時間的に修理より安くなることが多いです。
浴室暖房乾燥機を交換の流れ
浴室暖房乾燥機が調子悪くなって、それにもう10年もの長い付き合いがあると、修理より新しいのに替え時かもしれませんね。そんな時の流れをご紹介しましょう。
新しい暖房乾燥機を選ぶことから始まります。同じモデルにするのが一番手っ取り早いですが、ここでちょっと相談に乗ってもらうと新しい選択肢が見えてくるかもしれません。設置を担当する業者さんなら、交換可能なモデルの中で何がいいかアドバイスしてくれるでしょう。
自分で何が必要か、どんな機能を求めているのかをはっきりと伝えることが大切です。例えば、もっと省エネがいい、乾燥力を上げたい、静かな作動音がいいなど、要望を明確にするとピッタリのものが見つかるはずです。そして、業者さんが教えてくれるおすすめの商品の中から選びましょう。
工事の予約をして、取り付けてもらう日を決めると、新しい暖房乾燥機との生活がスタートします。古い機器との別れは少し寂しいかもしれませんが、新しい機能と快適さが待っていますよ!
特に、新型機器はエネルギー効率の改善、最新機能の追加、そして何よりも信頼性の高い動作を提供する可能性が高いです。これらを踏まえて、機器の不調に直面した際は、全体的なコストや利便性を総合的に評価し、決定しましょう。
浴室暖房乾燥機の修理・交換の目安
通知が届くのは8年使用後で、寿命は10年ですが、もちろん電化製品なので早く壊れたりしますよね。浴室暖房乾燥機の効率的な運用と長寿命を保つためには、定期的なメンテナンスと早期のトラブル検知が重要です。浴室の湿度や温度変化が激しい環境は、機械部分にとって過酷な場とも言えます。
こんな不調や症状が出た場合も点検や修理・交換の目安になりますので是非参考にしてください。
異音がする
特に異音がする場合は、内部のモーターやファンの故障を示唆していることがあり、これは交換のタイミングを考えるべきサインと捉えられます。
暖房機能が低下した
また、暖房機能の低下は、フィルターの目詰まりや内部の汚れが原因であることが多いです。フィルター掃除は比較的簡単に行えるメンテナンス作業であり、エアコンと同様に定期的な清掃が推奨されます。
しかし、清掃後も暖房効率が改善しない場合は、機器自体の劣化や故障の可能性を考慮に入れる必要があります。内部の深部にまで及ぶメンテナンスや修理は専門の技術が要求されるため、自己解決を試みるよりはプロに依頼するほうが賢明です。
衣類の乾燥に時間がかかる
さらに、衣類の乾燥に時間がかかるようになった場合は、乾燥効率の低下が考えられます。これは換気口の目詰まりによる空気の流れの妨げが一因となっていることがあります。家庭で手入れ可能な範囲で清掃を行い、それでも状況が改善しない場合は、専門家による診断が必要です。
衣類の乾燥不良は、日常生活に支障をきたすばかりか、機器の寿命を左右する重要な指標となるため、早期に適切な措置を取ることが望まれます。
マックスの浴室乾燥機の法定点検について
一般的な法定点検についてはおわかりいただけたと思います。メーカーによってはどうでしょうか。
マックス浴室乾燥機の法定点検
マックス側もこのような情報を提供しています。
消費生活用製品安全法施行令の改正について
2021年8月1日以降、浴室用電気乾燥機は消費生活用製品安全法の特定保守製品から除外され、長期使用製品安全点検制度の対象外となりました。これに伴い、製品所有者が法的に求められていた所有者登録の責務、点検期間内に点検を実施する責務が免除されました。点検について
弊社では、2021年8月1日以降も点検体制を維持し、所有者登録済の所有者様には「点検と特定保守製品からの除外に関する案内」を発送します。
引用:⇒【マックス】浴室用電気乾燥機に関する大切なお知らせ
ご希望に応じて点検(有償)を実施しますが、所有者様に点検の責務はございません。
点検お申し込み先 長期使用製品点検窓口 0120-017-680
マックスの法定点検費用
法令に基づく分解・点検・清掃を含む1台当たりの費用は19,500円(税込21,450円)です。
内訳は、技術料15,800円(税込17,380円)・出張費3,700円(税込4,070円)となっております。離島および離島に準ずる遠隔地で出張点検を行った場合、出張に要する実費を申し受けます。
引用:【マックス】よくあるご質問:法定点検の費用はどれぐらいかかりますか?
当日お客様のご都合でキャンセルになった場合はキャンセル料を請求させていただきます。
マックスの浴室暖房乾燥機の点検ランプの消し方
マックス製の浴室暖房乾燥機の点検ランプを消す方法は、【停止ボタン】を長押しすることです。
- 浴室暖房乾燥機の操作パネルを見つけます。
- 【停止ボタン】を見つけます。通常、このボタンは他のボタンとは異なる色や形状をしていることが多いです。
- 【停止ボタン】を長押しします。具体的な時間は異なる場合がありますが、数秒間押し続けることで点検ランプが消えるはずです。
この方法で点検ランプが消えない場合、または点検ランプが再び点灯する場合は、製品に何らかの問題がある可能性があります。その場合は、マックスのカスタマーサポートに連絡し、専門家による点検を依頼することをおすすめします。
三菱電機の浴室暖房乾燥機の法定点検
三菱電機製の浴室乾燥暖房機は、2021年8月1日以降、消費生活用製品安全法の特定保守製品から除外され、長期使用製品安全点検制度の対象外となりました。これにより、所有者は法定点検を実施する責務が免除されました。
ただし、経年劣化による重大事故発生率は高くないものの、事故件数が多い製品について、設計上の標準使用期間と経年劣化についての注意喚起等の表示が義務化されました。そのため、長期使用により安全性の支障がないかを確認するための点検(有償)をお申し込みいただけます。
三菱電機の浴室乾燥暖房機の点検料金は、
項目 | 料金(税込み) |
---|---|
技術料・その他経費 | 12,540円 |
出張料(20km未満) | 3,300円 |
出張料(20km以上) | 3,300円 + 880円/10km |
点検口の作業費用(必要な場合) | お客様負担 |
出張料については、20km未満の場合が3,300円で、20km以上の場合は10km毎に880円が加算されます。点検口の作業費用は、必要な場合にお客様負担となります。