いや~な臭いを放つカメムシ。「洗濯物を取り込んだら、カメムシがついていた…」など悩まされる人も多いのではないでしょうか?
そんなカメムシを身近にあるもので駆除できたらいいですよね。
そこで今回は、カメムシ駆除について詳しく解説いたします。
博士、カメムシが洗濯物についていました…。何か良い方法はないでしょうか?
あの臭いは強烈じゃのう。コーヒーで駆除する方法があるようじゃぞ!
カメムシ駆除はコーヒーでも効果あり!
カメムシの駆除がコーヒーでできるということを知っていますか?身近にあるコーヒーで、駆除に効果があるなら嬉しいですよね。
そこで、ここではなぜコーヒーで駆除ができるのか、またその方法や注意点などについてご紹介します。
なぜコーヒーでカメムシの駆除ができるのか
コーヒーでカメムシの駆除ができる理由は、コーヒーに含まれているカフェインにあります。
カフェインは昆虫にとって毒物となるため、カメムシにも効果があるとされています。
カメムシはコーヒースプレーで駆除!作り方をご紹介
カメムシを駆除するためのコーヒースプレーの作り方は以下の通りです。
材料
- コーヒーの粉: 100g
- 水: 500ml
- アルコール: 200ml
- 空のスプレーボトル
作り方
- コーヒーの粉を細かく砕く。
- 水とアルコールを混ぜる。
- コーヒーの粉を加えてよく混ぜる。
- 空のスプレーボトルに入れてよく振る。
カメムシがよく出る場所やカメムシに直接スプレーし、1ヶ月程度を目安に使い切りましょう。
効果が長続きしないので、スプレーの頻度はできるだけ毎日、少なくても2日に1回位がベストです。
カメムシがよく出る植物にかける場合は、砂糖を1リットルに対して、1グラムから2グラム混ぜるとより効果的です。砂糖が粘着力を発揮し、コーヒーが植物につきやすくなります。
ただし、植物にかけるときには、まず目立たない場所にスプレーしてみましょう。種類によっては葉が枯れたり、植物自体がだめになったりすることがあります。
コーヒーかすでもカメムシ駆除に効果あり?
コーヒースプレーがカメムシに効くのであれば、コーヒーかすには効果があるのでしょうか?
コーヒーかすはムカデやナメクジ、アブラムシ、蚊などには効果があるとされています。ただし、実際に試した人の話では、コーヒーのかすをさつまいもの株もとに捲いておいたところ、ホオズキカメムシが全くいなくなったそうです。
そのため、コーヒーかすもカメムシ駆除に効果があると言えますね。ただし、植物を痛める可能性もあるので少量から始めてみましょう。
コーヒーでカメムシ駆除をするときの注意点
カメムシ駆除にコーヒーを使用する際の注意点は次の通りです。
- コーヒーの臭いが気になる場合は、使用する場所の換気を行うか、薄めて使用する。
- コーヒーの量が多すぎると逆効果になる可能性があるため、適切な量を使用する。
- 家庭菜園などでコーヒーを使用する際は、一部の葉で試してから全体に使用する。
これらに注意することで、効果的にカメムシ駆除にコーヒーを活用できます。
コーヒーを2週間をかけ続けた結果
沖縄県でトロピカルフルーツを栽培している、けんゆーさん。無農薬で栽培しているので、コーヒースプレーを使ってカメムシ対策をされている様子を動画で公開されています。
フルーツほおずきにカメムシが大量発生してしまったそうです。しかし、コーヒースプレーを2週間かけ続けて効果があったようですよ!
⇒【動画】カメムシ対策でコーヒーを 2週間かけ続けた結果!
実は効果が薄いカメムシが寄り付かない方法
カメムシ駆除に全く効かないというわけではないのですが、効果が薄いと言われている方法もあります。
ここでは、効果が薄い方法をご紹介します。
ハッカ油がカメムシ駆除に効かないのは効果時間が少ないため
ハッカ油をカメムシ駆除に使用する場合、ハッカ油スプレーにしてカメムシが多く出る場所に使用します。
ところが、効果は1時間から2時間しかありません。
そのため、こまめに吹きかける必要があり、1時間から2時間おきにスプレーするのはかなり大変です。
ミントが効かないのは生育状況で効果が薄くなる
虫除けと聞くと、ミントを思い浮かべる人も多いでしょう。
ミントは一般的にカメムシを寄せ付けないとされていますが、ミントが効かない理由として、ミントの生育状況が悪い場合や、カメムシ以外の虫が増えている場合が挙げられます。
ミントは全ての虫が好まないと思われがちですが、蛾の幼虫やアブラムシ、ハダニなどは実はミントを好むのです。
そのため、それらの虫にミントを食べられてしまっては、ミント自体の効果がなくなります。
したがって、ミントを使用する際にはミントを好む虫の対策をしなくてはなりません。
蚊取り線香は成分が効かない
蚊にも効くのだから、蚊取り線香はカメムシにも効くだろう…と思う方も多いのではないでしょうか。
蚊取り線香には「ピレストロイド」という成分が含まれています。これは、除虫菊の花に含まれる天然殺虫成分ピレトリンに似た化合物として作られた化学物質の総称です。
その特長としては、速効性、忌避効果、追い出し効果、安全性が挙げられます。そのため、カメムシにも効きそうなのですが、蚊取り線香はあくまでも蚊に対して作られたもので、蚊より面積の大きいカメムシにはあまり効果がないとされています。
カメムシ対策に効く方法
ここまで、カメムシの駆除に対してご紹介してきましたが「一体何が効果的なの?」と思った方も多いでしょう。
ここでは、カメムシ対策に効く方法をご紹介します。
唐辛子を設置する
唐辛子に含まれるカプサイシンがカメムシの忌避対策に使えるため、唐辛子は効果的です。カプサイシンの成分が、カメムシの感覚神経に作用し、不快感をおこすとされています。
唐辛子を使用した忌避剤は、カメムシが侵入しやすい窓やドアの枠に塗布するタイプやスプレーするタイプが売られていますが、自分で作る場合は以下を参考にしてください。
- 空き瓶やスプレーボトルに唐辛子を入れる。
- 全部がひたるまで焼酎を注ぐ。
- 冷蔵庫で1ヶ月放置する。
- 水で薄めて使用する。
唐辛子の匂いは、人間にも強烈でむせることもあるため、マスクやゴーグルなどを使用すると良いでしょう。
防虫ネットを張る
ベランダにカメムシが発生しやすく、洗濯物についてしまった…という人も多いのではないでしょうか。カメムシは日当たりのいい暖かい場所を好みます。また、白色を好むため、カメムシにとって洗濯物は絶好の場所となってしまいます。
そこで、通販などで売られている「防虫洗濯干しネット」を使うのもおすすめです。
また、家庭菜園をしている方は、カメムシが侵入できない細かい網目の防虫ネットを張ると、大切な作物をカメムシから守ることができます。
まとめ
カメムシの臭いは一度ついてしまうと、なかなか取れずに苦労しますよね。しかし、カメムシの駆除には様々な方法があることがわかりました。
コーヒーや唐辛子、防虫ネットなど、自分に合った方法をまず取り入れてみると良いでしょう。
洗濯物などにカメムシがついて嫌な思いをしないように、日ごろから予防をしておきたいですね。