キシクリーンはその高い漂白能力から、衣類や食器の洗浄に幅広く使用されています。しかし、この酸素系漂白剤は風呂釜掃除にも適していると知っていましたか?
風呂釜の中に溜まった頑固な汚れや水アカを取り除くのに非常に効果的です。オキシクリーンで風呂釜掃除を行う際、一部の方々から風呂釜が痛むという声も上がっています。
この記事では、オキシクリーンを使用して風呂釜掃除をするときの注意点や正しい使用法を詳しく解説します。
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オキシクリーンで風呂釜は壊れる?痛む?リスクについて
オキシクリーンを使用して風呂釜が壊れる原因は、基本的には使用方法を間違えた場合に限られます。
オキシクリーン自体が風呂釜を壊すことはほとんどありませんが、使用方法を誤ると変色や錆につながる可能性があります。
リスク1:オキシクリーンと風呂釜の相性
正しい使用法でオキシクリーンを用いれば、風呂釜は痛むことなく美しく保たれます。ただし、適切な掃除方法を知らないまま使用すると、実際に風呂釜にダメージを与える可能性があります。
また風呂釜の浴槽の素材によっては、長時間オキシクリーンに浸けることで傷むケースもあります。金属類やアルミの製品は、オキシクリーンを使うと色が変色したり、コーティングが剥がれてしまうことがあるため掃除には向いていませんが、一般的に風呂釜は人工大理石とFRP(繊維強化プラスチック)なのであまり気にしなくても問題なしです。
オキシクリーンを使うときに注意した方がいい素材
- 金属製
- アルミ製
- 木製製品
- ステンレス素材
ネット上にはオキシクリーン使用時の失敗談が散見されます。主なものは、木製やステンレス製の風呂釜で使用してしまったケース。これらの材質では変色のリスクがあるので、使用は避けた方が良さそうです。
リスク2:オキシクリーンは浴槽の変色の原因に
オキシクリーンを浴槽に使用することで、浴槽掃除ができますが、誤った使い方によっては浴槽が変色することがあります。具体的には素材・濃度・使用時間です。これらを誤ると故障や痛む原因になります。
オキシクリーンは酸素系漂白剤で、人工大理石の黄ばみを落とすのに効果的です。ただし、使用方法や注意点に従わないと、浴槽が変色する可能性があります。
リスク3:人体への影響
オキシクリーンはアルカリ性の製品です。直接肌に触れると荒れる原因になるので、ゴム手袋をしてから使用するようにしましょう。素手で触るのは避けてくださいね。
またオキシクリーンを使用する際には、換気をすることが推奨されます。その理由は、オキシクリーンが強力な酸素発生剤であるため、揮発性の成分を含む可能性があるからです。
特に、オキシクリーンでつけおきをする際や、お風呂掃除で使用する際には、必ず換気をするようにしましょう。換気をすることで、オキシクリーンの使用中に発生する可能性のある揮発性の成分を室外に排出し、室内の空気を清潔に保つことができます。
- ゴム手袋の着用: アルカリ性のオキシクリーンは肌に触れると刺激があるので、必ずゴム手袋をしてください。
- 換気の確保: 使用中は部屋をよく通気させてください。
- 素材のチェック: アルカリに弱い素材を傷つけるリスクがあるので、確認してから使用しましょう。
- 濃度:濃度も重要です。変色や痛む可能性があります。
- 使用時間:長時間使用すると変色や風呂釜が痛んだり故障の原因なります。
オキシクリーンの風呂釜掃除のやり方
オキシクリーンの掃除手順についてご紹介します。
オキシクリーンで風呂釜掃除!量・濃度・つけおき時間
正直、汚れが気になると「少し多めに入れた方がいいかな?」「何杯入れた方がいいかな」と思うこと、私もあります。だけど、その考えはちょっと危険かもしれません。
オキシクリーンは驚くほどのパワーを持っています。だからこそ、指定された濃度を守らないと、お風呂はもちろん洗濯物が変色したり、気に入っているアイテムの塗装が取れてしまうリスクがあるんです。
オキシクリーンを風呂釜の掃除に使用する際の濃度は、お湯の量に応じて調整します。濃度は一般的な目安として、お湯500~600Lに対して、オキシクリーン500~1500g(付属の計量スプーンやキャップで換算すると、15~24杯程度)程度になります。お湯100Lに対して、オキシクリーン4~5杯です。
また漬け置きなどの場合使用時間の変色は痛む原因になります。
オキシクリーンを風呂釜の掃除に使用する際のつけおき時間は、一般的には2時間から6時間程度です。オキシクリーンは6時間経つと効力を失うため、6時間以上つけ置きしても効果が高まらないことに注意してください。
オキシクリーンを使った風呂釜掃除のやり方
風呂釜は日常的に使いますから、カルキや汚れが溜まりやすいですね。オキシクリーンでの掃除方法やポイントについては、以下を参考にしてみてください。
一つ穴タイプの場合の掃除方法
- 浴槽にお湯をためる: 穴の上5cmほどまでお湯をためます。残り湯をそのまま使ってもOKですが、その場合はお湯の量を調節してください。
- オキシクリーンを入れる: 付属のスプーン10〜15杯のオキシクリーンをお湯に混ぜます。(ご自宅の湯船の湯量に合わせて調整してください)オキシクリーンは水に溶けにくいので、お湯の温度が低い場合はあらかじめ洗面器などで溶かしておくと良いです。
- 追い焚きする: しっかり混ざったら、風呂釜の奥までオキシクリーンを通すために5分ほど追い焚きを行います。40〜50度くらいの熱めのお湯のほうが効果が出やすいです。
- 2〜6時間放置する: 追い焚きが終わったら、2〜6時間ほど放置し、配管内の汚れにしっかり浸透させます。このとき、椅子や洗面器などを入れてつけ置きしても良いです。
- お湯をすべて抜く: 一度お湯をすべて抜きます。
- 再度浴槽にお湯をためる: もう一度、穴の上5cmほどまでお湯をためます。温度は40〜50度くらいに設定してください。
- 『追い焚き→抜く→ためる』を2、3回繰り返す: その後5分ほど追い焚きし、お湯を抜き、再度ためるを2〜3回繰り返し、風呂釜内をしっかりとすすぎます。これで完了です。
二つ穴タイプの場合の掃除方法
- 風呂釜のフィルターカバーを外し、下の穴にタオルまたはぼろ布で隙間がないように塞ぎます。
密閉はNGです - 上の穴にオキシクリーンを入れます。
- 風呂釜の上の穴に40℃以上のお湯を入れ、2~6時間程度放置します。この間、オキシクリーンが風呂釜内の汚れに浸透し、効果的に汚れを落とします。
- 放置時間が経過したら、タオルを外し、上と下の穴にシャワーで勢いよく汚れを洗い出します。
- すすぎは2〜3回繰り返し、念入りに行ってください。
これにより、追いだきや給湯の機能を使ったときにオキシクリーンの成分が流れ込んでくるのを防ぎます。
オキシクリーンは皮膚に触れると刺激を与える可能性があるため、使用時にはゴム手袋を着用しましょう。また、すすぎが不十分だと、追い焚きや給湯の機能を使ったときにオキシクリーンの成分が流れ込んでしまう可能性があるため、念入りにすすぎを行ってください。
追い炊き機能なしの場合、オキシクリーンの風呂釜掃除はできる?
オキシクリーンを使用した風呂釜の掃除は、追い炊き機能がない場合でも可能です。ただし、掃除方法は追い炊き機能がある場合とは異なります。
追い炊き機能がある場合は、オキシクリーンを浴槽に入れてから追い炊きを行うことで、風呂釜内部の汚れを落とすことができますが、追い炊き機能がない場合は、オキシクリーンを溶かしたお湯を直接風呂釜に入れ、一定時間(約2時間)放置することで汚れを浮かせることができます。その後、お湯を排水し、新たにお湯を溜めてすすぎ洗いを行います。
- 風呂釜の穴から5cmほど上までお湯をためます。
- オキシクリーンをお湯に溶かします。使用量は約500gが目安です。オキシクリーンは水に溶けにくいため、お湯の温度が低い場合は、洗面器などであらかじめ溶かしておくと良いです。
- オキシクリーンを溶かしたお湯を風呂釜に入れ、約2時間放置します。この間、オキシクリーンが風呂釜内部の汚れに浸透し、汚れを浮かせます。
- お湯を排水し、新たにお湯を溜めてすすぎ洗いを行います。
エコキュートや追い焚き機能付きでもオキシクリーンで掃除はできる?
オキシクリーンの使用する際のエコキュートの対応性ってどうなの?そう思う方もいるのではないでしょうか。
ここでは、オキシクリーンを使用する際のエコキュートの対応性について詳しく解説します。
エコキュートでもオキシクリーンの風呂釜掃除は大丈夫?
現代のエコキュートの普及は驚異的で、多くの家庭での採用が増えています。特に、省エネでお湯を沸かすこのエコキュートは、エコロジーと経済性を両立させる優れものとして人気です。しかし、エコキュートの掃除やメンテナンスにオキシクリーンを使用する際には注意が必要です。
エコキュートの中には、オキシクリーンに対応していないものも存在します。また、最新のモデルには自動洗浄機能が搭載されていることも多く、そのようなモデルではオキシクリーンの使用は推奨されません。
一般的なガス給湯器での風呂釜の掃除方法として、オキシクリーンを使用するケースがありますが、エコキュート利用者の方は、特にメーカーごとの推奨される洗浄方法や説明書をよく読み、正しい方法でメンテナンスを行う必要があります。誤った洗浄方法を行うと、保証が適用されないリスクも。
エコキュートをお持ちの方、またこれから導入を考えている方は、オキシクリーンの使用前に必ずメーカーの指示や説明書を参照し、安全にお風呂のメンテナンスを行いましょう。
追い焚き機能付きの風呂でもオキシクリーン使用は問題ない?
追い焚き機能付きのお風呂でオキシクリーンを使用して掃除することは問題ありませんが、適切な手順と注意点を守ることが重要です。
オキシクリーンで床や壁もきれいにできる?
オキシクリーンを使ってお風呂の床や壁も掃除することができます。以下に、オキシクリーンを使用してお風呂の床や小物類を掃除する手順を示します。
オキシクリーンでお風呂の床掃除:
排水口にビニール袋を設置し、その中に水を入れて床にお湯が貯まるようにします。オキシクリーンをお湯に溶かし、床全体に広げて2〜6時間放置します。その後、スポンジやブラシで軽く擦り、お湯でよく洗い流します。
オキシクリーンでお風呂の壁掃除
オキシクリーンを使用してお風呂の壁を掃除する手順は以下になります。
- オキシクリーンを適量(お湯100Lに対してスプーン10〜15杯程度)お湯に溶かします。
- スポンジやブラシにオキシクリーン液を含ませ、壁に軽くこすります。
- こすった後、シャワーでしっかりと洗い流します。
汚れがひどい場合は、オキシクリーン液を染み込ませたキッチンペーパーを壁に貼り、1〜2時間放置することで効果的に汚れを浮かせることができます。
その後、キッチンペーパーを外し、液をつけたブラシやスポンジでこすることで汚れを落とすことができます。